2011/09/26(月) 04:37:37 [「博士の独り言」復刻記事]

20101230077



平成19年10月13日付メモより復刻
日本の優れた文化は世界の宝物

20071013001 
「心と心を受け渡す」茶道の「おもてなしの心」こそ
世界に誇る日本文化だ 裏千家準教授 ランディ・チャネル
 相手に勝つよりも己の心身を高める“道(どう)”もまた日本の観念だろう。柔道、剣道といった武道はまだしも、飲食まで“道”にしてしまった「茶道」にいたっては、世界に類を見ない。 その“道”を究めるべく京都で活動するカナダ出身の茶道家、ランディ・チャネル(宗榮)氏はまた、茶道の世界的普及に尽力している。茶道の真髄とは「おもてなし」の心であるというチャネル氏に、茶道を志した動機とその魅力について聞いた。SAPIO 平成19年10月24日号掲載記事より参照のため引用/写真は「SAPIO 平成19年10月24日号」の同記事(P24-26)のチャネル氏プロフィールより参照のため引用/チャネル氏のホームページ
----------

「道はまだまだ続く」

 SAPIOをご存知の読者は多くおられることと思う。お見舞いでいただいた最新号(10月10日発売)に、当初は武道を学ぶために来日し、1985年(昭和60年)から茶道を始め、現在では裏千家の準教授として活躍するランディ・チャネル氏(カナダ人)の自序記事がある。興味深い内容であるため、ごく一部で恐縮だが紹介する。

 云く『私はもともと茶道の道を進むために日本にやってきたわけではなかった』と始まる流暢な日本語。SAPIOの担当者に尋ねたところ、チャネル氏が日本語で語ったことをほぼ「そのまま記事にした」とのこと。語り口は非常に流暢で、同氏の話は魅力的で、聴いていて「ストレスは感じなかった」と取材の感想を語ってくれた。

 同氏のプロフィール(同記事)には、二刀流六段練士、田宮流居合五段練士、弓道五段等を有する文武両道に通ずる士であることが紹介されている。チャネル氏は、『あくまで武道を学ぶために私は日本にやってきたわけだが、武道だけでは陰と陽、精神のバランスが取れないと感じてきた時、「文武両道」という言葉を知った』と語っている。

20071013002 
弓道五段のチャネル氏(同記事)
-------

 その時に、近所で茶道教室を開いている先生に出会い、茶道と向き合うことになった。『日本では、お茶を飲んでお菓子を食べる礼儀作法を、“道(どう)”と呼べるほどに高められたということに非常に興味をもった』と。また、裏千家準教授となった今も、『自分の知識にはそこそこ自信が持てるところまで来たが、まだまだ足りない。それほど奥が深いわけで、道(どう)はまだまだ続くのである』と述べている。
----------

日本の高い精神性

 また、同氏は、記事の中で茶道の動作と武道の動作との共通点を指摘。云く、『水差しを両手で抱えて運ぶときの所作(しょさ)は、弓道で弓を構えるときの所作と同じで、すり足で移動するところもよく似ている』と。さらに、『実際、武道の経験のある生徒さんの方が、茶道の動作を覚えるのは早い』と述べている。

 同氏の指摘通り、文武「両道」は日本の高い精神性を底流に置いている。禅定して乱れのなき心、揺るぎなき集中力、そして、事後の心構え、忠義、礼節等々、さらに、語り尽くせない奥深い意味と美学が存在している。それらはまた、武士の所作の基本の一角をなして来たのである。茶道の『おもてなし』という『心と心の受け渡しがなければ、いくら作法を守ってお茶を入れても、それは単なる“メイキング・ティーに過ぎない』との同氏の言葉は意義深い。
----------

日本の優れた文化は世界の宝物

 チャネル氏の言葉として、「日本人より日本人らしいですね」と言われることに違和感を覚える、と紹介されている。云く、『茶道のような日本の優れた文化は日本だけのものではなく、世界の宝物であり、世界中の人々に理解してもらえるものである。私は日本の優れた伝統文化に惹かれているが、別に日本人になりたいわけではない』と。また、『だからこそ、日本人にも茶道の心に興味をもっていただきたいのである』と述べている。

 カナダ人ながら、この日本の優れた文化を世界に伝えたい、と日々「道」に精進するチャネル氏の存在の意味は大きい。むしろ、日本人に対し、忘れかけている「道」を通じた高い精神性の実在を語りかける。その姿は、いわば、日本人が本来は持ち合わせるべき一つの「心の宝」を衆目に映し出して知らせる、客観的な鏡のような存在ではないか。ふと、そのような感慨を抱かせてくれる。ランディ・チャネル氏のご健勝とご活躍をお祈りする。短稿にて。
----------

【筆者記】

 武士は、当時の外国人から観れば、平均的に小柄ではあったが、威風堂々とし、目線を一切逸らさずに対応する。その姿に、会った西欧人は畏敬の念を抱き、帽子をとって最敬礼した、とする事例は数え切れないほどあった。文武両道にわたる日々の心技の練磨と身の鍛錬、研鑽。挙げればきりはない。

 テレビ討論などで、適当なことを並べる売国政治家などの表情を、機会あれば、画面からじっくり観察していただきたい。語る目線が虚ろで、あるいはキョロキョロと落ち着かない。本来持つべき心を失い、また、社会的に重要な立場にありながら、罪の意識も無く、都合勝手な虚言を並べている証左であり、『道』とははるかにかけ離れた存在であることが判る。
----------

 読者のみなさまにはお忙しい中、ご訪問をいただき感謝します。ここに、新たに記事をアップさせていただけたことを有難く思います。一日一日を大切に、みなさまと共に考え、真実を共有できればと願っています。事実を指摘する批判は「悪口」ではなく、真実を掘り出し、その共有のために不可欠です。また、真実の共有はすべての第一歩です。正論は真実から生まれ、良識の声は必ず力になる。応援くださる国思うみなさまに心より感謝します。
----------

 以上、平成19年10月13日付メモより復刻
----------

▼ 9月26日他の小稿:

支那の危ない食品 (復刻)
-------

▼ 9月23日の記事:

支那「三越乗っ取り事件」考 (復刻)
支那「果て無き汚染」一考 (復刻)
朝日「独裁者になりたい」一考 (復刻)
-------

▼ 9月22日の記事:

在日・特別永住許可に終止符を (復刻)
「TBS在日採用枠」一考 (復刻)
台風のお見舞いを申し上げます
-------

■ 関連記事と資料:

平成23年5月4日 見抜くべき「亜」の国害
平成23年4月23日 (第一部)
日本の新たな夜明け

-------
□ 平成22年11月21日 訪問勉強会 特亜および露西亜の真実  
----------

【筆者追記】

今後の参考資料として復刻

 時系列的な資料作成(再構築)の一環として、先日より、折々の合間にですが、今後の参考のため、消失していたメモ(「博士の独り言」記事)の復刻を進めています。本記事は4年前のものですが、先稿と併せて復刻させていただきます(58稿目になりました)。先稿で報告させていただいた事情により8月(3日間)の更新不能により1700日を超える連続更新記録が途絶えました。さらに、9月1日、23、24日の計3日間が未更新となりました。日々新たに、可能な限り邁進するしかありません。 


 先祖代々の日本人本来の品性と、正直に生きてごく当たり前の筋道に照らし、「おかしい」「変だ」と洞察していることをみなさまと共有させていただき、その病理を問う。これが博士の独り言のスタンスであり、この視点は今後も不変です。 日本人の多くが、思想、信条の面で団体や集団に属さない存在であり、私と同じ立場におられることを幸いに思います。ごく普通の日本人が、ごく当たり前の「言」を発して行く。事実を即した、その共有が広がり行くことを願って止みません。

 その上で、一人でも多くの良識が、国害の正体と問うべき根本的な病巣、誘導的な毒性を如実に知るべき筋道にあります。一人でも多くの心ある方にお気づきいただき、さまざまな事柄を通じて諸点を再確認いただけることを念願し、今月は、今しばらく、引き続き、時折、小稿のように、消失していたメモも復活・報告させていただければと考えております。
----------

日本は毅然とあれ! 
     

20110724002    
路傍にて (筆者)平成23年7月24日掲載
----------

人気ブログランキング 

↓誇れる伝統と文化を、次世代の日本へ!
banner02 

Comment

Post Comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

トラックバックURLはこちら