小保方氏「同情論の風潮」の錯誤
2014/04/14(月) 10:58:00 [国思う注意報/提案]
小保方氏「同情論の風潮」の錯誤
【読者】 小保方批判をするものは日本人にあらず、という風潮に強い懸念を感じています。少しでも韓国人を批判するとレイシストと言われる、今の日本全体の風潮と同じです。保守をうたう人々までもがSTAP細胞のもたらす金に目を眩ませ、批判するものは在日ではないかと言われる。日本人は人が良いのを通り越して、都合の良いカモに成り下がっていますね。情けないことです。
(以上、いただいたご投稿(13日)より)
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徹底して調査を
貴重なご投稿に感謝します。ご指摘に、件の風潮が有ることをあらためて確認できました。「STAP細胞」騒動(筆者はそう呼びます)に関し、調査隊のブログ、ならびに当ブログで指摘稿を取り上げました。
「発表」の当初から違和感が否めなかった。ゆえに「明るいニュース」でも取り上げなかった。その経緯は先稿でも報告しましたし、それが思い違いではならないと。調査隊の隊員諸氏と共に理研関係、および私は米国にまで聴き取りをはじめとする調査を今般は入れました。それこそ徹底して調べています。検索エンジンで調べた等の、簡便的な調査では有りません。こちらからあえて尋ねたいのですが、同情論の風潮を垂らす方々は果たして調査をして云っておられるのでしょうか?
何故かと云えば、分野は異なれども日本の基礎研究が信頼を失いかねない。その危惧を強く抱いているからです。
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風潮に指摘すべき矛盾
風潮に指摘すべき矛盾、錯誤は次の通りです。先ず当事者が「私人」であればブログ不変の是にもとづいてネガティブな事柄として取り上げません。しかし、当該の小保方晴子氏は、私人では決してなく、国家が出資する研究機関の、そこから待遇を得ている「公人」であること。その点で、たとえば「国会議員」のケースと同様の「説明責任」が必帯します。
その「公人」であれば、研究成果とする事柄に対して矛盾や過誤が指摘されれば、男性であろうと女性であろうと「説明責任」を果たす。その義務を問われて当然です。それをあたかも「私人」の女性が“大勢に虐められている”。“一人で闘っている”とするとすれば、甚だしい「誤認」と指摘せざるを得ません。
説明責任を問われた最中の重要な時期に姿を消していたのは誰なのか。且つ人伝いに、客観的に虚偽としか指摘のしようがない言葉を並べていたのでは誰なのか。さらに、ようやく人前へ出て「公人」としての「説明責任」を果たされるのかと期待すれば、根拠を示し得ない言を並べられた。それがもし虚言を置けば偽証罪に問われる「国会証人喚問」の場であったら、どうであったかと。そこまで拝考せざるを得ないほど、潔しを是とする日本人には非ざる、ある種の民族に特徴的に観られるメンタリティそのものと拝察しました。
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何百兆円もの国益?
「何百兆円の国益」と。どなたが仰ったのか出元は不明ですが、私に対していただいた「退場命令」のメールにはそう書かれていました。それこそ「私人」と見なして名前は明かしませんが、何かの際の物証として保存しておきます。
そもそも、基礎研究の「成果」発表に在るべき「成果」は、あくまでも客観的に実証可能で、第三者でも再現可能な「成果」を謂います。仮説、願望、捏造の類は「成果」とは謂いません。その点、中山教授(京大)が見出された万能細胞は事前からそれらを申し分なく満たしていた「成果」であることは謂うまでもありません。それを基礎研究の「成果」と謂います。
それとは対照的な仮説か願望か、捏造か。良く謂い得ても「成果」とは謂えないものに、「何百兆円もの国益」という値段が付くものなのか、どうか。絵に描いた餅に、根拠怪しい値段を付けるに等しい、論旨のすり替えに他なりません。
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絵に描いた餅とガリレオ地動説の「本質的な違い」
絵に描いた餅を、地動説のガリレオの事例になぞらえるにはそもそもの無理が有ります。ガリレオは自らの研究の事績において第三者が観ても実証可能な根拠を以って地動説を呈したのであり、誤りは指摘されるがそれへの“反論”の根拠を示さない言とは根本的に本質が異なることを確認せねばなりません。はき違えの「なぞらえ」はガリレオに失礼です。
国家が科学技術の先端での新たな発見、発明を研究者と共に守る。それは必帯の理であり、ごくごく当然のことです。但し、上記に触れる「成果」と呼べる事柄に対して、さらに強いて謂えば「成果」を期待し得る研究、ならびに研究者に対して期すべきスタンスに他ならない。逆を謂えば、自身の“研究”の虚偽の経緯さえ説明し得ない、言い換えれば架空の事柄に対しては国家が守り、出資するには価しない。むしろここで「けじめ」をつけておかないと、日本の基礎研究全体が不審を被る結果を招きかねない、と謂う本筋を確認しておく必要が有ります。
以上、橋下徹氏の批評の時も同様でしたが、こちらへ盛んに退場命令のメールを寄こす人物に対する回答をも交えての、あえての指摘メモとします。
平成26年4月14日
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■ 主な関連稿
・「小保方氏にメールなど170通 9割が激励」と 2014/04/11
・専門家「小保方さんは女優だ!」考 2014/04/11
・理研「STAP細胞事件」考 2 2014/04/10
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・世界最高レベルの小型衛星 2014/04/05
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国体の護持と弥栄を!
敷島の桜花(平成26年))
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