2012/08/16(木) 18:00:00 [日本人の底力]

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「ロンドン五輪」感銘録(その1)
日本の品位を世界に示す

ロンドン五輪の馬術競技(馬場馬術)へ、今大会最年長(71歳)で出場された法華津寛(ほけつ ひろし)選手が見事な技を人馬共に披露され、ミスで僅差で予選通過を逃しながらも、最高の品位を国際 映像を通じて示された。馬術をなす者は世界に誇れる紳士であり淑女であれ、との日本の是を、この度も長距離移動というハンデを乗り越えて再現され、五輪大会でも西竹一中佐(1932年ロスアンゼルス五輪優勝)以来の伝統を示されたことに敬意は尽きない。

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競技を終えた法華津選手(AP通信より)
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 法華津選手が、初めて馬に乗られたのが小学校6年生(12歳)のサマーキャンプの時と伺う。23歳の時に東京五輪の馬 術障害へ出場。後に、石油会社を退社されて米大学院へ留学。卒業後に外資製薬会社の要職を経られて平成14年(2002年)に退職。それまでの間、五輪出場候補となるもアクシデントに見舞われるなどで出場を断念。同選手にとって北京大会(2008年)出場が二度目の五輪出場となるも、会場の巨大スクリーンに愛馬が落ち着かずに予選通過はならなった。

 しかし、本年(2012年)のビドーバン(フランス)での国際大会で見事に優勝し、国際馬術連盟発表のランキングでロンドンオリンピック五輪への出場権を獲得。まさに努力と研鑽に年齢は不問であり、 現実に「人」はどこまでも伸びる。その可能性と日本人の底力を体現された快挙に違いない。

 馬術では、競技の性格上、多くの場合、馬への影響を考えてガッツポーズはとらず雄叫びも上げない。競技を終えられ、ハットを右手に、観衆に会釈された同選手の姿はまさに敷島の紳士であり、人馬と心深い思慮とが一体となった真のオリンピアの姿であったと思う。国民の一人として、また、馬術のはるかな後輩の一人として、法華津選手の益々のご健勝とご活躍をお祈りし、是非、次の大会も、との思いを込めてこれからも声援を送りたい。
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【筆者記】

 言葉こそ喋らないが、馬は実に聡明で機敏だ。信頼する「人」を裏切ることも無く、また、平気で裏切るような相手とは気脈が通じることは無い。「亜」から馬術の名選手がなかなか出ない事由もここにあろう。
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日本は毅然とあれ!

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敷島の額紫陽花(筆者)
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