朝日「大誤報認めた」考
2014/08/05(火) 21:27:00 [国内時事]
証人喚問招致の動きを敏感に探知か
朝日 慰安婦問題で大誤報認めた 「吉田証言記事」取り消す
朝日新聞が、慰安婦問題で大誤報を認めた。5日朝刊で、「韓国・済州島で200人の朝鮮人女性を『狩り出した』」と証言し、日本と日本人を貶める慰安婦問題に火を付けた元軍人の吉田清治氏に関する記事を取り消したうえ、「女子挺身隊と慰安婦の誤用」などを認めたのだ。ただ、誤報に関わる責任者の処分には触れておらず、「変わらない姿勢でこの問題を報じ続ける」ともしている。朝日の体質は変わらないようだ。以上、冒頭より/ 夕刊フジ 平成26年8月6日号 購入紙面(1,2面)より「個」の日記の資料として参照 【付記1】【付記2】【付記3】【付記4】
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謝罪、訂正無き「誤報」自認
「朝日新聞が、慰安婦問題で大誤報を認めた」とする紙面(表題)である。同紙が5日朝刊で、「「韓国・済州島で200人の朝鮮人女性を『狩り出した』」と証言し、日本と日本人を貶める慰安婦問題に火を付けた元軍人の吉田清治氏に関する記事を取り消したうえ、「女子挺身隊と慰安婦の誤用」などを認めたのだ」としている。
だが、「誤報に関わる責任者の処分には触れておらず、「変わらない姿勢でこの問題を報じ続ける」ともしている。朝日の体質は変わらないようだ」と指摘。いわば、朝日新聞は、自紙が織りなした捏造報道の目玉とも指摘すべき最も酷い部分を削ぎ落し、アリバイ的な逃げに入ったとみなせば事の流れが判りやすくなる。
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アリバイ行為に出た背景には
なぜ、この段に“唐突”なアリバイ行為に出たのか。メディアが触れていないことだが、いわゆる「国会証人喚問」招致の可能性が高じて来たことによるものだ。
件の「河野談話」検証委員会による報告(6月22日)を境に、あくまでもの検証の一環としての、当事者の河野洋平氏をはじめ、その背景で事実とはほど遠い“慰安婦”大報道をなした朝日新聞や“慰安婦”の国際認識化へ向けて様々な姑息な工作活動をなして来た福島瑞穂氏(前社民党党首)ら関係者を招致しての、事柄一つ一つの確認が客観的に必須となって来たからである。
その史実(事実)確認のそのまた先に「新談話」発行が視野に入れられていることは云うまでもない。その動きをネズミのように察知しての、朝日新聞の「記事取り消し」と観れば事の次第が判りやすくなる。
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「吉田清治」氏なる人物の著作のみをもとに
朝日新聞は、当時、「吉田清治」氏なる人物の「私の戦争犯罪・朝鮮人連行強制記録」(1983年)をもとに、独自に満足な検証もせずに記事を平成3年(1991年)からその翌年にかけての4回にわたり掲載した。さらに「女子挺身隊」の名で戦場に連行され売春行為を強いられた「朝鮮人従軍慰安婦」の一人が名乗り出た、との“報道”も加えている。
この吉田清治氏の事跡を振り返れば、陸軍軍人の経歴を持つとされているが、昭和二十二年(1947年)に、下関市議会議員選挙に日本共産党から立候補して落選している。その三十年後に「朝鮮人慰安婦と日本人」(昭和52年)を新人物往来社から出版。その中で、戦時中に日本軍人が朝鮮の女性を強制連行して慰安婦にしたと記述。その五年後の昭和五十七年(1982年)に、第一次樺太朝鮮人裁判で“朝鮮人奴隷狩り”を証言し、そして、上述の朝日新聞の“従軍慰安婦”報道の題材となった『私の戦争犯罪』を出版している。
戦時経験者方々の大多数にとっては実体験では見も聞きもしなかった虚構が、この一人の人物によってじくじくと造成され、さらに、虚構の定番とも指摘すべき朝日新聞が、件の手法によってそれがあたかも“史実”であるかに捏造された経緯は明らかである。
たとえば、「私の戦争犯罪・朝鮮人強制連行」の中では、済州島における「慰安婦強制連行」は1週間におよび、10人の武装した兵隊と憲兵に護衛された徴発隊により行なった。その徴発隊は、「島を縦横にかけめぐり、泣叫ぶ若い朝鮮人女性を狩りたて、片はしからトラックに積み込みこんだ。役得としてトラック上で強姦する兵もいた」と記している。朝日新聞の報道に続いて、日本共産党の機関紙・赤旗は、「昭和十八・十九の二年間で千人以上」(1992年1月26日)と報道。朝日新聞も「吉田さんらが連行した女性は少なくみても九百五十人」(1992年1月23日夕刊)と。赤旗紙も、さながら客観的検証の跡も見られないまま“追い討ち”をかけたのであった。
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吉田“証言”の虚偽を暴いた秦郁彦氏
この吉田氏の“証言”をもとにした報道に疑問を持った秦郁彦(はたいくひこ)氏(当時・日本大学教授)は、平成4年(1992年)3月29日から済州島に渡り実地検証を行なった。検証を前に、秦氏は吉田に連絡をとり、「裏付けをとりたいので済州島の慰安婦狩に同行した部下の誰かを紹介して欲しい」と同行を依頼している。だが、これを吉田氏は拒否。「本を書く時に2、3人に会って記憶を整理した」ことは認めたが、その「会った人物」さえ「絶対に教えられない」と拒絶したのであった。その実態は、実に“本を書くため”に「会った人物」さえも存在していなかったことを自ずから暴露するものであった。
秦氏は通訳を伴い、吉田氏が“従軍慰安婦”狩りの舞台と記した済州島の城山浦に渡航して綿密な実地検証のため城山浦の老人クラブを訪れ、“被害者”となったとされる女性工員が働いていた貝ボタン工場の元組合員などの老人に話を確認した結果、吉田氏の“証言”が事実ではないことをそこでも確認。当時を知る同島の島民は、「この島で人間狩りが起こったら大騒ぎになって誰でも知っているはずだが、そんな話は聞いたことすらない」、との証言まで得ている。
秦氏は、その検証の状況を自著「慰安婦と戦場の性」の中に記しており、虚構が白日の下に晒された吉田氏は、後の平成8年の「週刊新潮」掲載のインタビュー(5月29日付)で、「本に真実を書いても何の利益もない。事実を隠し自分の主張を混ぜて書くなんていうのは、新聞だってやるじゃないか」、とくさくさと開き直り、「人間狩りを行った場所は創作を交えた」ことを認めたが、しかし、“人間狩り”をしたという主張は変えなかったとされている。
それにもかかわらず、吉田氏は自著の中から“事実”と主張する部分と、創作の部分との選り分け、分離を拒否し続け、客観的な検証すら不可能なために、吉田“証言”の証拠能力は、当時、すでに皆無となっている。思想信条の面で、筆者は必ずしも秦氏にも共鳴する立場にはないが、客観的な実地検証をもとに、メディアや団体によって膨らむ“証言”の虚構を暴かれたスタンスについては、「真」「偽」の峻別を基点とする理工系研究者の一人として賛同し、心より敬意を表するものである。
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「吉田清治 」氏は日本人か
指摘は故人に鞭をふるうかのようで決して好ましいことではないと。そう受け取られるケースは有る。だが、それは通常の「私人」に対する道義、美徳であって「公人」や国家の名誉に影響を及ぼした人物に対しては、あくまでも事実確認の上でその事跡をたどらざるを得ないためご了承いただきたい。
以上のように朝日新聞が大報道した虚偽甚だしい“吉田証言”が、その後の「国連クマラスワミ報告」(1996年)や「アメリカ合衆国下院121号決議(2007年)」などの“事実認定”でも有力な証拠として用いられた限りは、吉田氏の“証言”の信憑性の有無の他に、虚偽の性質上、人物を正しく理解・認識するためにも当人の国籍、出自も問わねばなるまい。
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通名者、背乗りに顕著な生態的特徴
先ず当人の出生地は山口県、または福岡県とする説が有る。日本人であるかのようで、会長を務めたとする「強制連行犠牲者遺骨祭祀送還協会」は明らかに朝鮮・帰化系の組織で通常の日本人であれば「会長」を務める筋道にはない。また、「清治」は筆名(ペンネーム)で、本名は「吉田雄兎」であるとか、本名の別名を「東司」「栄司」した場合も有ったとの指摘が有るが、戸籍を大切にする日本人には先ず有り得ない事例であり、通名者に頻繁な事例と観た方が判りやすくなる。
また、本人の著作では本籍地を山口県としていたにも関わらず、当人の別の機会の言明によれば実際には福岡県芦屋町西浜であったとしているとする、語る出生地が転々とする点も通名者に顕著な傾向の一つと謂える。ただし、「門司市立商業学校の卒業生名簿に「吉田雄兎」の名があり、それによれば、1931年同校を卒業したことになり当人が自称する出生年と符合は見られるが、卒業生名簿には「死亡」と記されていたとする指摘が事実とすれば、通名者であるばかりか「背乗り」者である可能性すら窺わせるものだ。
その後の学歴、職歴も数多の不実で粉飾されている実態も当人と対談したとする歴史学者らによって指摘されているが、これほどの虚偽と曖昧が山高く累積する人物の“証言”を、あたかも“事実”であるかに大報道した朝日新聞もまた、本当に調べて書いたのか?と問われても致し方あるまい。小意地の悪い見方をすれば、自称「吉田」氏と捏造新聞の合作に過ぎないのだが。
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■ 主な関連稿
・安倍総理「韓国は愚かな国だ」拝考 2013/11/14
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・総理「招致は国会でお決めいただきたい」 2014/07/15
・不可解「自民の河野隠し」考 2014/07/13
・河野氏「国会証人喚問」を求める機運高まる 2014/07/01
・萩生田氏「河野談話検証「世界に発信を」」考 2014/06/23
・河野談話の正体明るみに 2014/06/21
・河野談話「根底から崩壊」へ 2014/06/17
・河野談話「無実化」へ 2014/06/16
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・韓国実名「米軍慰安婦」告発 2014/07/04
・韓国「負の遺産」米軍慰安婦制度 2014/07/03
・韓流風俗サイト「韓国内では閲覧禁止」考 2014/07/02
・売国奴「福島瑞穂」氏 2014/06/28
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【筆者記】
以上の素朴な疑義をなぜ、これまで木鐸たる「正論」にしても「産経新聞」にしてもあからさまに問うて来なかったのか。それ自体も筆者にとっては疑問だ。捏造や虚偽、杜撰による事件の数々は、そのメンタリティと彼(か)の「嘘つきDNA」の有無に査及すれば、大抵の事はそこで構図が鮮明になるのだが。
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