2013/05/21(火) 12:50:00 [落書き帳]

20121210008
思い出す巨大竜巻

20130521003
米南部で竜巻、51人死亡 60人負傷、小学校崩壊
 【ロサンゼルス共同】米南部オクラホマ州オクラホマシティー付近で20日、巨大な竜巻が発生し、CNNテレビは州当局者の話として、少なくとも51人が死亡したと伝えた。死者はさらに増える見通しという。小学校も崩壊して75人が取り残され、救出作業により数人が救助されたが、CNNは児童7人が死亡したと伝えた。以上、冒頭より/JP 47News (Web) 平成25年5月21日付記事より資料として参照
----------

「竜巻」多発地域

 余談ながら、表題の報に「竜巻」の思い出したのでほんのメモを。報じられるオクラホマは竜巻の多発地域として知られている。広大な平野と上空での気流の交差など、さまざまな条件が重なってのことかと拝察する。

 今般も大きな竜巻によって多数の犠牲者が出た様子。心よりご冥福をお祈りしたい。竜巻の発生に慣れているはずの地域の人々でさえ、忽然と現れてみるみる内に発達するこの巨大現象には抗し難い。自然現象の規模のスケールと、対する人力の限界をあらためて体感させてくれる。
-----------

巨大竜巻が目前に

 身の第二次学生時代の夏休みに、量子力学の研究グループの一つを訪ねるために、東部から中古のトヨタ車を走らせて当該の地域にお邪魔した。オクラホマの標識を横目に通過した。いよいよ後一時間ほどで目的地に到着という。その時のことだが、たまたまの不遇か、走るに発達中とみられる巨大竜巻が視野に入った。距離にして数キロメートル先であったと思う。それでもみるみる内に、そのどす黒い竜巻の姿でフロントガラス一杯になった。

 未だ距離は有るのもの、壮大な渦を巻いている様子がありありと窺えた。大きく発達中であったためか、こちらへ向かって来るかにも映った。走っているのはUターンして逆戻りができない一方通行のフリーウェイである。車を道脇に止め。「さて、どげんすっか」と。成す術もなく、しばらく(20分ほど)眼前一杯の竜巻を眺めるしかなかったが、そこへ大粒のヒョウがバラバラと降り出した。
----------

ようやく翌日に

 どうせオンボロ。ボディが多少凹もうが走りさえすればそれで良い。それより約束の時間が迫っていたため、「そこをどけ、このたわけ者が」と云ってやった。それが通じたわけでは決してないのだろうけれども、巨大な黒い渦が向かって右方向へスライドするように動き始めた。さらに右方向へと移動して。運転を再開することができた。やがて市街地へ入り、専門家グループの建物の所在地へ到着したが、避難したためかそこには誰も居なかった。後で知ったことだが、その巨大竜巻は十時間以上もオクラホマをウロウロしていたそうだ。

 関係者の一人にようやく会えたのは、車の中で水とパンで過ごして眠った翌日のことであった。良い体験をさせていただいた。何が有ろうとも、驚いてばかりではいられない。動じない。来るなら、来いと。しかと肝を据えるのが敷島の武士である。そのスタンスはあらゆる危機管理の肝要とも謂えるのかもしれない。「汝は旅に出よ」との父の指言のもと、その鍛錬のための「旅に出た」日々であったと今も感謝している。

平成25年5月21日
----------

■ 関連稿

米国「季節外れの積雪」考 2012/04/24 
----------

日本は毅然とあれ!      

20130519006                                        
路傍にて(筆者)
----------

↓携帯からも応援を!

http://blog.with2.net/link.php?1405200
----------

【なるほど!】と応援くださる方はクリックを!↓
20121210008