2013/03/13(水) 10:58:00 [国内時事]

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「メタンハイドレート」試験採掘に成功

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「純国産」メタンに期待
 経済産業省は12日、愛知県沖約80キロ・メートルの海底地層から天然ガスの一種「メタンハイドレート」を試験的に取り出すことに成功した。海底からのガス採掘は世界で初めてだ。将来の商業化に向けて一歩前進した形だ。「純国産エネルギー」として期待が高まるが、今後は、いかに効率よく、安定的に取り出せるかが課題となる。以上、冒頭より/讀賣新聞 平成25年3月13日朝刊 記事(切り抜き)購入紙面(2面)より日記の資料として参照
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朗報ながら懸念すべき「二つの点」

 表題は、「経済産業省は12日」として、愛知県沖約80キロ・メートルの海底地層から天然ガス(メタンハイドレート)の試験採掘に成功した(要旨)と伝える記事(讀賣新聞)である。メタンハイドレートは、輸入にほぼ依存している「天然ガス」の現在の消費量に照らせば、日本領海に「約100年分」(紙面)は存在しているとみられ、この先で効率的な採掘と安定的な供給方法を確立できれば、「純国産」の天然資源とできるものと一部で期待されている。

 朗報に違いないのだが、こうした“ニュース”に懸念を覚える点が少なくとも二つある。一つは、あくまでも政権次第だが、中国共産党への「日本自治区化」“誘致”へのアピールになりはしないか。もう一つは、国内において、安直な供給論が次代へのエネルギー政策の視線を曇らせることが有りはしない、との点である。

 前者について指摘すれば、チベット、東トルキスタンなど周辺諸国への軍事侵攻による「自治区化」と、兼ねての資源収奪を“国糧”として来た中国共産党政府にとっては「瞳がハート形」になる“ニュース”に違いない。イナゴの大群のように、一つの畑を喰い荒らして次の畑へと移動する。その害虫(害獣)的な国癖を恥じない国家を隣に、先行するメディア報道が「ここ掘れ」サインになりはしないか。

 後者に指摘すべき問題点の一つは、読者のみなさまはそれらとは異なる良識と拝察する場、今般の朗報が「試験採掘」成功の第一歩に過ぎないにもかかわらず、あたかも“これで”一足飛びに“実用採掘と安定供給”かに錯覚してしまう世論層が実在していることだ。たとえば、韓流クズドラマなどに観られる「90分完結型」のイージーな思考を、絶えず受像機から植えつけられて来た被害者に違いないのだが。それらの“世論”が騒ぎ出し、次代への着実なエネルギー政策への研究開発への矛先を鈍らせる可能性が窺えてならない。
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「天然資源」化までの道のり

 表題の図中に示されるメタンハイドレート「取り出しの仕組み」には、減圧の仕組みをはじめ、その初期プロセスの段階での水とガスとの分離をすでになさしめている。我が国の研究開発力の成果の一つを観る思いだが。水を差すつもりは決してないのだが、特に、安定供給を視野に入れた側面から観れば、物量的なレベルでは未だ湖の水を尺ですくうにも等しいものと喩えられよう。

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讀賣新聞 平成25年3月13日朝刊 (2面)記事中の、採掘のしくみの図より
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 実用的な供給レベルにまで技術的な進展をなす。20「18年度をめどに、商業化に必要な技術の確立を急ぐ」(紙面)としている。だが、商業化への第一歩とする「技術の確立」まで「あと5年」と設定とすれば、時間的にやや不足の感が否めない。採掘システムを「一点固定型」ではなく「メタンハイドレート」の層に沿った移動型へ考慮すべき点も見受けられ、国家を挙げての集力が不可欠と思われる。
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エネルギー政策に問う基本点

 一般に、エネルギー政策に問うべき点が基本的に三つある。一つは「24時間365日」エネルギーの生成と供給が可能であること。二つ目は、その「エネルギー」が国家の産業と国民の生活面を支えるに足りる供給量を有すること。三つ目は、エネルギーの生成・供給に資する施設が、たとえば、二十年、三十年と謂う長期間の間、稼動可能であること。これらの少なくとも三点が基本中の基本となる。

 だが、前政権は、それすら理解してない政治家の巣窟であった。たとえば、孫正義氏に媚びて菅直人氏(元首相)が著しく推奨した「ソーラーパネル」による太陽光発電や、他、“クリーンエネルギー”とされる「風力発電」が、上記に問うエネルギー政策の基本を満たすものなのか、どうか。良識が今一度点検しておくべき点がそこに一つ有る。

 すでにその「答え」は前世紀中に出ているはずだ。さらに、もう一つ指摘させていただければ、新エネルギーの研究開発とその実用化までに要する十年、十五年、二十年という国家のタイムフレームを支えるに耐えるエネルギーが現実に必要不可欠であることだ。後稿の機会に、坂本龍一氏や大江健三郎氏の言動に問うメモを報告させていただくが、両氏共に、上記に触れるごく当然に在るべき「基本」政策には一言も確たる言及をされておらず、しかも論旨がグチャグチャである。詳しくはまた後稿で指摘させていただきたい。
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■ 主な関連稿

世界初「メタンハイドレート産出」考 2013/02/05
メディア報道の難しさと憂鬱 2012/06/28
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路傍にて(筆者)
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