2012/03/11(日) 19:19:41 [皇室関連/日本は毅然とあれ!]


天皇陛下のお言葉

 東日本大震災から一周年。ここに一同と共に、震災により失われた多くの人々に深く哀悼の意を表します。一年前の今日、思いもかけない巨大地震と津波に襲われ、ほぼ二万に及ぶ死者、行方不明者が生じました。その中には、消防団員をはじめ、危険を顧みず人々の救助や防災活動に従事して命を落とした多くの人々が含まれていることを忘れる事が出来ません。

 さらに、この震災のために、原子力発電所の事故が発生したことにより、危険な区域に住む人々は住み慣れた、そして生活の場としていた地域から離れざるを得なくなりました。再びそこに安全に住むためには、放射能の問題を克服しなければならないという困難な問題が起こっています。

 この度の大震災にあたっては、国や地方公共団体の関係者や多くのボランティアが被災地へ足を踏み入れ、被災者のために様々な支援活動を行って来ました。このような活動は、厳しい避難生活の中で、避難者の心を和ませ、未来へ向かう気持を引き立てて来た事と思います。この機会に、被災者や被災地のために働いて来た人々、また、原発事故へ対応するべく働いて来た人々の尽力(じんりょく)を深く労(ねぎら)いたく思います。

 また、諸外国の救助隊をはじめ、多くの人が被災者のため、様々に心を尽してくれました。外国元首からのお見舞いの中にも、日本の被災者が厳しい状況の中で互(たが)いに絆を大切にして、復興に向かって歩んでいく姿に印象付けられたと記されているものが有ります。世界各地の人々から、大震災にあたって示された厚情に深く感謝しています。

 被災地の今後の道のりには、多くの困難が有る事と予想されます。国民皆が被災地に心を寄せ、被災地の状況が改善されて行くよう、弛(たゆ)みなく努力を続けて行くよう期待しています。そして、この大震災の記憶を忘れることなく、子孫に伝え、防災に対する心掛けを育(はぐく)み、安全な国土を目指して進んで行くことが大切と思います。

 今後、人々が安心して生活出来る国土が築かれて行く事を一同と共に願い、御霊(みたま)への追悼の言葉と致します。

(平成24年3月11日 天皇陛下、東日本大震災追悼式典でのお言葉)(筆記・博士の独り言)
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敷島に復興と弥栄あれ!

20120103005
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