なぜ、秋入学への移行なのか
2012/03/02(金) 22:53:54 [ドットCOM殿式]
なぜ、秋入学への移行なのか
【読者】 産経の記事(Web)を読んで、ふと東大の浜田純一学長が秋入学への移行を検討すると言っていた事を思い出していたのですが、なぜ秋なのでしょう?
秋入学移行なんてしたら諸外国の例にもれず、学生は半年間まるまる遊びっぱなしで政府も実態を掴めない事でしょう。印度も日本と同じ4月入学なのに年間10万人以上の留学生が米国の大学へ入学(日本の大学へは1000人以下)するのに国際化時代に対応するというのは理由になりませんし不自然です。
私が思うに、秋入学にこだわるのは国立大学法人化により研究費調達が私立大学と同様の自助努力を余儀なくされたり、毎年国から交付される運営費交付金制度(毎年前年比1%削減される)のための、いわば経営理由によるものだとしか思えません。だとしたら、安易に外人留学生を受け入れて敷島の地を百鬼夜行の状態にするのではなくスリム化や産学連携など経営の合理化をするのが筋だと思います。
何の経営努力もせずに、ただ秋入学を唱えて社会を混乱させるのは大学も民主党と同じで悪意を感じます。
(以上、読者からいただいたメッセージより)
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経営エゴと民主党闇政策の合流
【博士の独り言】 先稿に記す不変のポリシーに則り、読者から頂戴する投稿についてのみ、秀逸なるご指摘や問いかけ、貴重な情報については、あるいは、全文を紹介させていただく方が、みなさまにお読みいただきやすいものと考えました。ドットCOM殿の手法を小ブログも一部見習わせていただき、新たに「ドットCOM殿式」のカテゴリーを設け、小ブログに紹介させていただくこととしました。読み難い点が有りましたら、アドバイスをお願いします。
貴重なご指摘をいただき、感謝します。秋入学への移行については、大学にもよるかと思いますが、確かに、ご指摘の通りご都合が大学の多くに有ろうかと拝察します。しかし、良識が違和感を否めない事案、事象が有れば、何故、この時期にと。時の政府の動向と関連付けて洞察すると「答え」が見えて来るケースが多い。その視点から秋入学への移行を観れば、いわば、一部の経営エゴイズムと政府が圧し進める“留学生招致”の看板を借りた闇政策(移民誘致政策)の合流と観て差し支えない。“海外”からの学生を集めやすくするための事案としか拝察し得ません。
たとえば、子ども手当や高速道路無料化などの事例にも重々観らたことですが、一部の民の我欲を巧みに衝いて来るのが「亜」の政治メンタリティの一つではないか。いわば、良識の議論をされ置くかのように、その事案を実施した先の国家的なリスクを考えずに軽々と策を展じるわけです。この点を抑えておくと、それ自体が「ヤード」化しつつある政治の毒性を見抜くことが出来るのはないかと思います。
個人的には四月入学のままで良いと思いますけどね。特に、「朝鮮人民主党」のもとでは何もいじらないでいただきたい。そう思います。桜花のもとで新たなスタートを切る。新たな師と出会う。その意味でも四月入学は日本の伝統でも有ります。個々それぞれに思い出をお持ちのことかと思います。
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欧米にも存在する「春入学」
瑣末な身は別専攻で欧米の大学も経験していますが、名だたる大学のすべてが「秋入学」と固定しているわけでは決してありません。一年を春学期(四月開始)、秋学期(九月開始)の二学期制(セメスター: Semester)を採り、それぞれの学期に入学生を募る大学も多いのも事実です。
一旦、社会に出て、また学ぼうとする人たちを受け入れる便宜上の計らいにも映ります。あえて考慮するとすれば、たとえば、誰もが働きながら合間に大学で学び、卒業に必要な単位を溜めて行けるパートタイムシステムの普及や、あるいは、学校に通わずに行方不明になり、犯罪予備軍となるような外国籍学生の国外追放(強制送還)を当然の是とするスタンスなど。「秋入学」以前に充実させるべき事柄は少なくありません。推進者の諸兄はそうした現実をも参照すべきでしょう。
(以上、博士の独り言より)
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日本は毅然とあれ!
敷島の桜花(筆者)
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