新嘗祭(勤労感謝の日)をお祝いし
2011/11/23(水) 16:57:57 [あいさつ]
新嘗祭(勤労感謝の日)をお祝いし
勤労感謝の祝日。日本伝統の新嘗祭の祝儀に際し、先祖代々の日本国民の一人として、奉祝の詞を一言申し上げたく思います。
今秋、今上陛下におかれては、本年も麗しく稲刈りの儀に臨まれた、との報が一部にあり、小さな記事ではありましたが、国家の万民の幸せと弥栄を願われる御意をあらためて拝し、心温まる思いで深秋を迎えることができました。
産経新聞(Web) 平成23年9月28日付記事より
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陛下が本年も尊体を資して籾(もみ)まきされ、苗をお手植えされ、実りの時節には古来よりの農具を以って稲刈りに臨まれる。ここに、実る米の一粒、一粒に凝縮される長遠なる日本の伝統を拝し、且つ、一粒、一粒に歴代陛下のお姿を拝するかの実感を禁じ得ません。
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日本伝統の新嘗祭の祝儀
国を思うみなさまにはご存知の通り、この十一月二十三日は「勤労を尊び、生産を祝い、国民互いに感謝しあう」。の主旨をもとに、昭和二十三年(一九四八年)に「勤労感謝の日」として制定された国民の祝日にあたります。
然れども、この日は、本来、新暦(太陽暦)から遡及すれば日本古来の「新嘗祭(にいなめさい)」の日にあたります。糧は人の命を支え養う大切な財(たから)であり、この糧をなす年々の実りに感謝する。そのために、日々汗して働くことを尊び合いお祝いをなす。新嘗祭は、その結晶をなす新穀の実りをお祝いし、時の陛下が新米を神前に奉納する儀式を淵源としています。
新嘗祭の記述は日本書紀にまで遡(さかのぼ)ることができ、その中に「皇極天皇の元年十一月十六日に「天皇は新嘗祭を行われた」と記されています。この「皇極元年十一月十六日」は太陽暦に約せば六四二年十二月十二日となり、干支は丁卯(ひのとう)にあたります。この記述へ遡れば、すでに皇極天皇の御代(みよ)には、陰暦十一月第二の卯の日(太陽暦における十一月二十三日)に新嘗の儀が執り行われていたことが拝せられ、すでに「新嘗祭」とされていることから、文面のさらに奥には、すでにそれ以前の御代(みだい)より祝儀が伝わって来た様子が拝せられるのであります。
この史実の一端からも、新嘗祭の伝統の奥深き意義をあらためて拝することができ、先ず感謝を以って個々応分の礼、美徳となす日本人の精神性の高さを証する祝日と実感いたす次第です。代々の家々においてもその年の新穀をそれぞれにお供えし、感謝の念を以って食(は)み、収穫を祝う日と今日まで伝えられてまいりました。この古来より伝わる日本の清(すが)しき伝統の心に触れ、日の丸を粛々と掲げ、本年の新穀の実りに感謝致す日でありたく思います。
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次世代に胸を張って引き継げる、先祖代々の日本を
何より、地上の諸国には様々な変遷はあれども、日本は不変にして皇紀連綿と今日にまで続く無類の国家であります。幾多の先人の智慧と労功、そして、尊い命に支えられてこその今日の日本の原型ありと。後世に遺し伝えたる誠に、あらためて感謝をなす日でありたいと願う次第です。
日の丸は、本来、日本国民の誰もが共有する宝(たから)です。先祖代々の日本。身の実家においても、日の丸は、両親、祖父母、さらには、その前々の代から心とともに伝わるかけがえのない家宝となしております。世界の国旗の中でも最もシンプルであり、美観が整い、これほど明快な国旗は他に類を見ません。常々、この日の丸のように在りたい。お天道さまの下(もと)で、正直を本分として生きる一人でありたいと。瑣末な身でありながら、私もこの思いを新たにする次第です。
心あるみなさまとともに、次世代に胸を張って引き継げる先祖代々の日本を願い、たとえ風雪に絶えずさらされながらも、むしろ風雪を従えて厳として、且つ美しくそびえ在る名峰富嶽(ふがく)にも喩(たと)え得る微動だにもしない自若たる心と。積もり重なる大雪にも負けず、それらを凛(りん)と跳ね返す柳のような強靭さと。また、いかなる強風にも折れない巨木の威容にも喩えるべき厳とした誇れる強い心を以って、日の丸のもとに凛然たる日本を願い、良識のみなさまとともに、前へ、前へと歩を進めてまいることができればと思います。
国思うみなさまとともに、新嘗祭を心よりお祝いいたします。
平成23年11月23日
博士の独り言
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