2011/09/26(月) 14:07:07 [ブログ近況]

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義広米、台風の風雨にも負けず

 先日の、関東を通過した台風15号の影響が心配でしたが、観察田(いずれも猫の眉間ほどのごく狭い一角)を観て回ったところ、激しかった風雨にも負けず、観察米が立派に育っている状況を確認できました。陛下より激励を下賜る思いがいたします。

 陛下の刈り入れの儀にならい、収穫なった時は天日干しいたし、脱穀、精米の後にお供えのために手元に一升のみ残し、少しでも多くの新米を新嘗祭のお祝いとして、お世話になった方々、お申し込みいただき送付可能なみなさまのお手許にお送りするつもりでおります。

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義広米(9月25日)
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貴重な経験に甚謝

 専門外のほんの合間のことながら、土壌改良提案の端緒から数えればほぼ十年になります。土壌がいささか荒れていたためか、最初五年間は稲がほとんど育たず、あるいは、途中で枯れてしまうなどの不作が続きました。陛下の儀に学ばせていただきさまざまな改良を加え続け、それらの蓄積が功を奏してか、確として実り始めたのがここ二、三年のことでした。

 数々の貴重なデータを記録でき、たとえば、南薩の地であれば豊潤なる二期作をも十分に可能な育稲技術を習得できたものと実感しています。且つ、あくまで「個」独自の視点と発想からですが、稲作はまったく別の事柄でありながらも、しかし、既来の基礎研究に関する重要なヒントを沢山得ることが出来ました。拙き研究者に対し、観察田へのスペースを貸してくださった諸家のみなさまに心深き御礼の挨拶を申し上げ、国思うみなさまとともに、本年の新嘗祭を奉祝いたしたく思います。
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■ 主な関連記事:

義広米につき 2011/09/14
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陛下の御心を拝し  2011/06/12
観察田の春 2011/02/08 
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■ 主な関連資料:

平成22年新嘗祭に際し 
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青年は荒野を目指す

 連絡所閉鎖後はどうするのか。居候を歓迎する。こちらへ来てじっくり静養してみてはいかがか(要旨)、とのお声がけを各地のみなさまより頂戴いたしました。有難うございます。

 しかし、もう青年層の時期は過ぎてしまったかの身ですが、心はいつまでも青年、否、少年の頃のままでいるつもりです。連絡所をやむを得ず閉じた後、しばし、農家の一隅に間借りさせていただき、怪我の治癒に努め、体勢を立て直しつつ、目指す地へ無私の歩を進めたく考えています。たとえ、そこに荒廃が観られたとしても、幾多の先人が成し遂げて来られたように、物心ともに豊潤な国守る地へと必ず変えてみせる。この意気を以って、先祖代々の日本人の一人として、国益の糧をなすべき研究者の端くれとして恥じない足跡を残すことができればと考えております。

平成23年9月26日

博士の独り言
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日本は毅然とあれ!

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路傍の義広米(有志から借用のカメラにて)
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