否決「不信任案」考
2011/06/02(木) 18:09:48 [国内時事]
反対多数で「否決」
菅氏土壇場の「大芝居」
菅内閣不信任案を否決=首相退陣時期が焦点
自民、公明、たちあがれ日本の野党3党が共同提出した菅内閣に対する不信任決議案は2日午後の衆院本会議で、反対293票、賛成152票と、民主、国民新両党の反対多数で否決された。菅直人首相が東日本大震災や福島第1原発事故の対応にめどがついた段階での辞任を表明したことで、民主党から大量の造反者が出て党が分裂する事態は回避された。しかし、2011年度第2次補正予算案や重要法案を菅内閣が成立させるのは困難な情勢で、政局の焦点は首相の退陣時期に移った。時事通信(Web)6月2日付記事より参照のため抜粋引用/写真は時事通信の同記事より資料として参照のため引用
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大山鳴動して鼠一匹
大山鳴動して鼠一匹 (たいざんめいどうしてねずみいっぴき) との謂がある。「野党3党が共同提出した菅内閣に対する不信任決議案」は、衆院本会議(2日)での採決の結果は「反対293票、賛成152票」(時事通信)と。まさに、謂の通りと謂える結果なのかもしれない。
いわゆる“造反”が極めて小規模に収まった様子について、「民主党から大量の造反者が出て党が分裂する事態は回避された」として、「民主党からは小沢一郎元代表が採決直前に退席して棄権。小沢氏を支持する松木謙公前農林水産政務官と、離党の意向を示している横粂勝仁氏は賛成した」(同)と伝えている。
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直前の、延命「大芝居」
大きな要因は、同案への「賛」「否」が拮抗して来たかに観られた情勢下での、本会議直前に開かれた議員総会(民主党)で、「菅直人首相が東日本大震災や福島第1原発事故の対応にめどがついた段階での辞任を表明」(同)との大芝居があった。まさに土俵際のウッチャリとも謂える“逆転劇”であった、と認識して差し支えない。
いみじくも、渡辺喜美氏(みんなの党代表)が、「首相はいつ退陣するのか明言していない。期限を切らなければ延々とやるインセンティブが働く。そういう無責任な政治ではいけない」(産経新聞)と指摘した通り、肝心な「時期」を延々と先送りするかの、無責任な延命策と謂える首相発言だが、同案「反対」へと転じた民主党議員諸氏がそれに気づかなかったはずはあるまい。
産経新聞(Web)6月2日付記事より
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国民に信を問い直すべき解散総選挙による議員入れ替えをまんまと「棚上げ」するかのような、菅氏の“発言”をこれ都合好しとするかのような、議員諸氏の保身本能の発露と観て差し支えない。それが、特に「民主党」の特質なのである。
「鳩山由紀夫前首相は」として、「菅首相の退陣時期について「2次補正の成立までということではなく、早期編成のめどがついたときだ。6月中にめどがつく」と述べ、月内に退陣すべきだとの考えを示した」(時事通信)とある。たとえば、同氏が首相を務めておられた時期の、「今月」否「来月」、否、来年と先送りした「普天間基地移設」に関する融曖な“見通し”と本質は同じであり、渡辺氏が指摘する通り、その時期が「延々」と先延ばしになる可能性がある。その視点からすれば、一連の騒動それ自体が、政権延命への大芝居であったのかもしれないが。
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ワーストケースの想定について
表題は、まさに「ワーストケース」に通ずる結果とみなしたい。「ワーストケース」の想定は、(=イコール)悲観論ではなく、当該の問題を最悪の場合でもどう解決し得るか。最後に勝つための想定に他ならない。言い換えれば、楽観は敵であり、国害を増長する要因になりかねない。あくまで、人情の上で、楽観は筆者もしたいところだが、しかし、それは禁物。これは国思う活動の上での実感でもある。
指摘すべきことは、この種の「人たち」には、政治家のケースでは「国民」はまったく頭の中には無いことだ。ごく一般の善意、常識尺度でさえ測り得ないエイリアンのような思考構造、ひいては執念深い「生存本能」を有していることは、日教組、毀日団体の構成員らを辞めさせ、通常の国民へと引き戻す努力を果てなく続けて来た、これまでの国思う活動の経験からもそう指摘出来る。指弾するほどに復讐の言動を露わにして来る。これも、この種の「人たち」の忌むべき習性である。
ゆえに、ワーストケースの予測を入れながら対処するしかない。菅氏、ひいては民主党中枢の今後に想定し得る次の「ワーストケース」は、公権力の私物化を当然のこととするかのように、必ず復讐に出るであろうことだ。言論抑制をはじめ、いよいよの、危惧すべき事態が相次ぐ可能性がある。
速報には、「民主党から大量の造反者が出て党が分裂する事態は回避された」として、「しかし、2011年度第2次補正予算案や重要法案を菅内閣が成立させるのは困難な情勢で、政局の焦点は首相の退陣時期に移った」(時事通信)としている。果たして、この記事の予測通りとなれば、まだ「マシ」と拝察した方がよい。与党首脳がこの論点さえ曖昧化して来る可能性もあるからだ。
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■ 主な関連記事:
・提出「内閣不信任案」考 2011/06/01
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【筆者記】
これも悲観では決してない。だが、「ワーストケース」への可能性を残す「分水嶺の1日」となった。次の「ワーストケース」を含めた想定のもとに国難に臨み、可能な事柄を実行するしかない。対策は防衛チャンネルにて。
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ブログの日頃の論旨につき、ごく当たり前の筋道に照らして「おかしい」、「変だ」と洞察し、意見書のメモとしてみなさまに報告させていただき、その病理を問う。これが「博士の独り言」のスタンスであり、今後も不変です。
事実の指摘は決して悪口には該当しません。「公」の擬態、偽装に対する指摘は、それが事実であればことさらに「悪口」の類ではなく、むしろ、さらに事実を掘り下げるために不可欠な指摘です。事実を淡々と指摘すれば、「なるほど、そうか」と気づく人もまた意外に多い。ごく普通の日本人が、ごく当たり前の「言」を発して行く。事実を即した、その共有が広がるほどに、また日本は毅然と恢復する、その素地を取り戻していくに違いありません。
事実の共有はすべての第一歩です。正論は事実から生まれ、良識の声は必ず力になる。良識による日本防衛を切に願い、国害と指摘すべき諸事項に対し、覚悟の上で取り組む国思う活動を応援くださり、辛抱強く支えてくださるみなさまに心より感謝します。
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